因島市議選立候補予定者説明会 現職20、元1、新2陣営が出席 新・尾道市合併視野に入れ胎動

掲載号 05年03月05日号

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 因島市議会は4月に改選され、新・尾道市への合併に関係なく4月17日告示、24日投票、即日開票される。このため市選管は4日午後1時30分から芸予文化情報センターで立候補予定者を対象に説明会を開いた。


引退声明した村上富男氏

 今回選挙の定数は22議席から2人減の20議席。当日の説明会に出席したのは現職22人のうち20▽元職1▽新人2の計23人が20のイスをめぐって「お願いコール」を繰りひろげている。

 すでに第一コーナーを回っている先行グループや他陣営を警戒しながら潜行運動を進めている立候補予定者など多士さいさい。

 その一方で、新・尾道市への編入合併協議会は5日調印され、3月市会で合併議決、県知事の承認を得て来年1月10日には正式に新・尾道市に編入合併されて因島市はなくなる。当然、市長も議員も失職する。

 そこで市会議員は合併特例法の定数特例を適用して尾道市議会増員8人を割り当てられ因島選出の議員を選ぶ選挙がある。従って今春4月当選した因島市会議員の任期は約7カ月。

 そして再来年4月には尾道市会現職議員が任期満了になるので編入合併する向島、御調、瀬戸田、因島の選出議員を含めた選挙が控えている。

村上富男氏引退 金山吉隆氏出馬

 こうしたリスクを背負い現職22人のうちには進退を決めかねている古参議員もいる。当初、現職全員が立候補をほのめかしていたが5期20年経歴がある村上富男氏(58)=田熊町富喜商会社長・自民=がこのほど引退声明した。

 その一方で、2年前の市長選出馬のため辞職した金山吉隆氏=土生町、無所属=が尾道市議を視野に入れて再出馬する。

 4年前の因島市議選得票の下位グループは600票台で大混戦だった。最終議席は同数クジ引きという結果になったが、今回は前回下位グループが陣営の立て直しに勢力を注いでいる。新人もあなどれなく各地区で地盤変化がおきており混戦が一変して少数激戦の兆(きざし)もうかがえる。

立候補説明会出席陣営者次の通り。(順不同)

村上 光(土生)自民現
吉田尚徳(外浦)自民現
山本正幸(原 )自民現
楠見公史(三庄)自民現
森 康光(三庄)自民現

村上弘二(田熊)旧日立系民主現
田頭弘美(中庄)旧日立系民主現
榎本清文(三庄)旧日立系民主現
青木亮介(大浜)旧自由党系民主現
村上泰通(重井)旧自由党系民主現

村上博徳(中庄)無所属現
毛利明夫(三庄)無所属現
長田 丕(洲江)無所属現
岡野孝志(田熊)無所属現
巻幡伸一(中庄)無所属現
大出金三(重井)無所属現

清水通秀(重井)公明現
岡野長寿(田熊)共産現
大崎金吾(田熊)社民現
上田栄司(中庄)新社現

金山吉隆(土生)無所属元
村上醇治(重井)自民系無所属新
宮地寛行(土生)自民系無所属新
ほか一人。

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