尾道と合併絡みの因島市議選挙 2年間で3度の改選バトル挑戦 第1ハードルは4月の20議席

掲載号 05年02月12日号

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 因島市議会選挙は、尾道圏への合併に関係なく4月17日告示、24日投開票で実施される。定数は現在より2減の20議席。尾道市への編入合併が3月上旬調印、両市議会で合併を議決、知事の承認を得て正式に決まれば来年(2006年)1月10日の合併により因島市がなくなり市長も議員も失職する。

平成13年4月22日因島市議会選結果
平成13年4月22日因島市議会選結果

 そこで議員は合併特例法の定数特例を適用して尾道市会議員の定数8人を増員して因島選出の議員を選ぶ選挙がある。従って、今春4月当選の因島市会議員の任期は約8カ月。

 そして再来年(2007年)4月には尾道市議が任期満了になるので向島、御調、瀬戸田、因島を含めた新尾道市全域を絡めての選挙が控えている。こうしたリスクを背負い無競争工作の動きがあったが新人の出馬表明で現職4―5人が引退しなければ可能性はなくなった

 いまのところ、現職22人のうち進退を決めかねている数人を含め全員が立候補の意向をほのめかす。前回は下位グループが混戦で、最終議席が同票数クジ引きという結果となった。今春も下位グループの混戦が予想されるのが三庄地区。それに加え重井地区は、新人、村上醇治氏が挑戦するので現職の地盤変化がおきている。

土生地区地盤変化

 これまで土生地区の大票田のなかで7期連続当選の村上博徳氏(64)が中庄町の蘇功に住所を移した。4月29日には永年勤続表彰で藍綬褒章が授与される最古参。

 日立OBで議長の須沢弘明氏(70)は4期20年の経歴。前回初挑戦で上位得票した村上光氏(55)は、隣接の箱崎地区から新人の宮地寛行氏(30)が出馬の準備を始めたので影響はまぬがれない。

 注目されるのは、前回の市長選出馬で議員を辞職した金山吉隆氏(52)の動向で、支持者との調整は流動的。これまで草刈場といわれてきた土生の大票田だが今回はさらに変動がひろがりそうだ。

尾道市議増員選挙 向島・御調で激戦

 尾道市と合併する向島と御調町は定数特例を採用し、向島が定数5、御調3と決め旧町の2選挙区で市会議員選挙が実施される。向島は現職、新人を合わせて定数の2倍に当たる立候補者が名乗りをあげており町議から市議をめざし、財政の健全化や住民サービスを訴え臨戦態勢に入っている。御調も現職町議と新人ら6人が立候補を表明。定数の2倍。福祉のまちとしての地域づくりの維持などを掲げ新市議をめざしている

 平成の大合併による選挙が各旧町で行われるが、第1ラウンドに乗り遅れた因島・瀬戸田は切迫した過密スケジュールが待っている

新・三原市ダブル選挙

 三原市と本郷、久井、大和3町の新設(対等)合併に伴う新三原市は4月17日告示、24日投開票で市長と市議のダブル選挙となる。市長選は現職の五藤康之氏(67)と元市会議長の小池哲馬氏(60)が表明。前回4人の混戦から一転して一騎打ちの様相。これからが正念場。市議選の定数は三原26、本郷5、久井3、大和3で旧町は混戦。

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