迷わず造船を選ぶ(株)三和ドック 菅唯之さん(20)

掲載号 04年12月04日号

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 10月にあった因島技術センター・専門コースの入校式で、1期生10人を代表して決意を表明したのは、(株)三和ドックの菅唯之(ただし)さん(20)。因北中学校から岡山理大附属高校を卒業後、迷わず造船を選んだ。高校は普通科でまったく心得のない道ではあったが、造船マンである父と兄の影響があったという。

 最初に着いた現場は鉄工で、修繕船の鉄骨を修理する仕事。3年目の今年になって、会社から専門コース受講のすすめがあり、ここでも迷わず入校した。同僚からうらやましがられた。新しく取得した鋼鈑のぎょう鉄技術を生かし、今はバーナーで鉄板を焼き、水をかけながら曲げる作業に懸命に取り組んでいる。

 ところで、彼には柔道2段という別の顔がある。11月、東京であった全国青年大会の73キロ級で4位の入賞を果たしたばかり。彼は、造船も柔道も共通点があると語る。「はじめは、しんどいし楽しくない。しかし一つひとつ技を覚え、ひと通りできるようになると楽しくなってくる」そうである。

 妻の季江さんとは新婚で中庄町の社宅住まい。休日は、ビデオで映画を見たり2人で福山にでかけ買い物を楽しむ。柔道は生きがいだと言う彼は、子どもが生れたら柔道をさせたいと微笑んだ。

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