因島技術センター専門コース 三和ドック内に開設
掲載号 04年10月23日号
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因島技術センター(井上通正運営協議会会長)は18日、重井町の(株)三和ドック内で、新設した専門コースの第一回入校式を行った=写真=。井上会長や村上和弘因島市長らが専門コース新設への期待を述べたのち、第一期生10人を代表し、三和ドックの菅唯之さん(20)は「技術を早く身につけて戦力としてがんばりたい」と決意を語った。
因島技術センターは開設以来5年間で、新入社員に溶接など初歩技術を教え、約250人を送り出してきた。さらに今年から、日本財団や日本中小型造船工業会の協力を受け、中堅技術者育成のために専門技術研修コースを三和ドック(寺西勇社長)内に開設した。
研修内容は、船首や船底用に鋼鈑を曲げる撓鉄(ぎょうてつ)技術。18日から29日、土日を除く10日間にわたって、因島市内外の9企業からの人が座学と実技の研修を受ける。
この取り組みは全国に先駆けたもので、造船業界での韓国や中国との競争に勝ち抜くために、不足する中堅技術者育成を目的にしている。国土交通省も因島を基幹校に位置づけ、支援をつづける方針だ。研修生の出身企業は次の通り。
- (株)ニチゾウアイエムシー
- ユニバーサル造船(株)
- 内海造船(株)
- (株)三和ドック
- イワキテック(株)
- (有)宮地製作所
- (株)ハリソン産業因島
- 因島鉄工(株)
- 東伸船舶機械工業(有)=三原
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