瀬戸田町長選挙 後援会に聞く

掲載号 04年10月02日号

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 瀬戸田町長選挙に立候補を表明し、選挙準備に突入した両陣営、柴田大三郎後援会事務局長の中田豪一郎さんと田頭秀生後援会責任者の前田嘉治さんに、それぞれの陣営の選挙方針など話を聞いた。質問の項目は、

【1】候補予定者の人柄
【2】出馬の動機
【3】合併方針について
【4】選挙の争点とアピールポイント。

柴田後援会事務局長 中田豪一郎さん

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【1】柴田さんは一見磊落に見える一面もあるが、理想と現実の狭間から踏み出す勇気と実行力は評価できる。
【2】町政混乱の責任をとり辞職したが、真の責任の取り方は、瀬戸田町にとって理想の合併を成立させることにある。
【3】尾道市が、1市2町の編入を打ち出したため、尾道市との合併がなくなった。そこで、万人規模の合併を成立させるために三原広域合併を選択した。しかし三原は難しくなった。そうしたなか、8月尾道市から合併の打診があり、10万人規模の合併と合併特例期限を考慮し、前向きに検討するという考えを民意に計りたいと決心した。

議会多数が支持

【4】両陣営が尾道行きを掲げており、人格、人物を選ぶ選挙になっている。柴田候補予定者自ら住民に顔をみせ、その人柄を訴えていきたい。住民からまず、「なぜ三原から尾道へ合併先を変えたのか」との声が返ってくる。この説明から始めるしかない。各地でミニ集会を開き、候補予定者からの説明を行い、印刷物を準備する。

 リコール運動で署名した人たちのなかには、断りきれずにやむを得ず署名をした人もいる。したがって、くつがえすことは可能とみている。

 柴田候補予定者にとって有利な点は、町議会から9対6で因島市との合併協離脱と支持を受けていることだ。これは固く変ることはない。合併は最終的に議会が議決するので、議会の支持がなければ何もできない。田頭さんの場合、議会との対立が深まりいっそう町が混乱し、合併ができなくなる

 町の混乱をまとめ、スムーズに合併をできるのは柴田しかいない。町民は、「もう対等でも編入でもよいから合併をまとめてくれ」と思っている。町民は安定を望んでおり、「柴田の首をとりさえすればよい」という選挙はよくない。

田頭後援会責任者 前田嘉治さん

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【1】田頭さんの朴訥で内に秘める熱い情熱はリーダーとして最適。思慮深く痛みがわかる人情あふれる人柄。
【2】しまなみ海道全通をひかえたこの2年半の政治的空白、住民を惑わせた柴田町政の責任は重い。このままでは瀬戸田はだめになる
【3】柴田さんが突然言い出した「尾道合併」はまったく信用できない。本当に実現する熱意も方策もない。

 「しまなみ海道を生かしたまちづくり」はここ数年一貫して訴えつづけてきている。今後は、尾道市に合併協議をお願いし、しまなみ海道周辺でまちづくりを進めることが瀬戸田の将来に必要。因島市とも関係を修復し因島と瀬戸田が手を携えまちづくりをしていきたい。

瀬戸田再生の熱意

【4】柴田陣営が「尾道」を言いだして、人間性の選挙の様相を露呈した。田頭候補予定者の瀬戸田再生にかける熱意、人間性の豊かさを訴える。

 リコール運動をつうじていっそう「しまなみ海道を生かしたまちづくり」の正しさに確信を深めた。2週間で集まった3500人の署名は、柴田前町長にやめてもらうという覚悟をもったもので、非常にかたいものだ。署名者とともに選挙戦をやりぬきたい。

 私たちは「柴田憎し」で運動をやってきたわけではない。ぎりぎりまで、柴田前町長に合併の方向転換を訴えてきた。しかし、最後まで誠意ある態度が見受けられず、この人に町政をまかせていたら町が沈没してしまうと判断して、リコールに踏み切った。

 私たちはこの間、合併問題を学習し、亀田良一尾道市長との交流を深め、村上和弘因島市長とも意見交換をしてきた。この実績を基礎に尾道との合併をやり切れるのは田頭しかいない。勝利すれば、民意をバックにして田頭候補予定者なら議会と話し合って最善の道を切り開けるだろう。

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