因島市と瀬戸田町の両首長に亀田尾道市長が合併申し入れ 瀬戸田町住民町長リコール運動も

掲載号 04年08月21日号

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 因島市と瀬戸田町の合併協議会が中断しているなかで、亀田良一尾道市長は20日午後2時、村上和弘因島市長、同3時30分、柴田大三郎瀬戸田町長を訪問し、尾道市との合併を申し入れた。これに対して、村上市長、柴田町長とも温度差はあるものの、「検討する」と回答した。

 同市が御調、向島両町との合併を平成17年3月28日に控えている事情から、因島市、瀬戸田町との合併は新合併特例法の経過処置期間中(平成18年3月末まで)の合併を働きかけた。両首長が受諾すれば、今年度中に合併協議会を設置し、協議に入る。そのようになれば、経過処置として認められている合併特例債が使えるとともに、しまなみ海道を軸にした諸施策が円滑に進むと考えている。

 しかし、因島市、瀬戸田町の両首長、両議会とも合併への思惑にズレがある。また、県が示していた2市3町(尾道市、因島市、御調、向島、瀬戸田)を瀬戸田町が断った経緯もあり、尾道市との調整がスムーズにいくとは考えにくい。

問題をかかえる編入合併の選択

 亀田尾道市長の申し入れは、新尾道市への編入合併である。因島市長、瀬戸田町長ともおいそれとは受け入れられない。その選択は大きな問題を生みだすことになる。

 因島市にとっては因・瀬法定協を現在のまま放置するわけにはいかない。瀬戸田町との対等合併から新尾道市との編入合併への転換にあたっては、住民へのていねいな説明をやり直し、合意を取り付けねばならない。急速に新三原市との合併に傾斜している柴田町長にとっては、新三原市から新尾道市への転換はいっそう困難であろう。

 また、因島市と瀬戸田町の対等合併の選択肢も一縷(いちる)の可能性を残している。島同士が合併し、さらにパワーアップしたうえで、次のさらに大きな合併を進める、という意見も依然として根強い。

 亀田市長の合併申し入れをうけて、瀬戸田町住民の柴田町長リコールの運動が勢いを増している。早ければ23日にもリコールを求める署名運動が開始されると言われている。

 その背景には、民意を無視し、なにがなんでも三原行きをゴリ押しする柴田町長の頑迷な政治姿勢があると言っても過言ではない。

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» 尾道市長、来島 from 篠塚誠一郎の日々
因島市長と瀬戸田町長と、短い時間ではあるが話をしていったそうです。 これを「救いの手」と感じるか、「余計なお世話」と取るかは、両者、また両議会の判断だけど、冷静に受け止めて論議出来るかは・・・。 でも、そぉゆんがみなさんの仕事なんじゃけどねぇ(笑)。... 全文 >>

トラックバック時刻: 2004年08月21日 10:10