因島市営中央駐車場 10月末完成目指すツチ音 土生商店街活性化対策

掲載号 04年08月14日号

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 因島市土生町の市営中央駐車場の建替工事は、4月に使用が開始されたA棟=写真=につづいて2期工事(B棟)が進んでいる。完成予定は10月29日で、11月1日から全面使用になる。

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 B棟はのべ約5000平方メートル。完成するとA棟が入口、B棟が出口になる。1階は、150人収容の多目的ホール、約100平方メートルの会議室。物産エリア貸店舗、貸事務所、管理人室。エレベーターが設置される。

 貸店舗には、京都国際会館の調理人がレストランを出店。因島コープサービスが讃岐うどん。ITMツーリストサービスが代理店を構え、因島市の玄関口で旅行サービスを提供する。

 これに先がけて、中央駐車場前の平野食品跡地に7月、(有)小僧寿司が、「味の花」をオープン。小僧寿し土生店、仕出し料理「富士櫻」、高齢者配食サービスのリブル(株)を出店した。

 こうした相次ぐ出店によって土生港周辺が、新しい町並みに生まれ変わる様相をていしている。中央駐車場の全面完成をきっかけに人のにぎわいが生れ、民活による街づくりが期待される。これを中心市街地の活性化にどのように結びつけるか、今後の課題になっている。

あいついで大手が因島進出

 冠婚葬祭業の(株)日本セレモニー(本社下関市)が、因島市に進出。6月に典礼会館を西浦にオープンし、本格的な事業展開を始め、地元業者に波紋をひろげている。

 また同じ6月、百円ショップの最大手「ダイソー」(本社東広島市)が、重井町の「デンシン」跡地に出店。すでに、市内のサティ(土生町)、ユアーズ(西浦)、ひまわり(同)、瀬戸田町のサンプラザ内に百円ショップがある。この分野の商戦が激化している。

 こうした、土生―西浦―重井において生れている民活主導の活性化の動きは、因島市の商戦が戦国時代に突入していること示している。そして、それぞれの地域での動きが連動することで、因島市の人の動きが、大きく変ろうとしている。

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