切りましようなんて気軽く言う医師のポケットにキャラクターボールペン
掲載号 04年07月24日号
前の記事: “六月の雑草との戦いに破れたり草生の底にトマト光れる”
次の記事: “三歳のウルトラマンに助けられゴジラの私は足が痛くて”
村井多美子
医師が切ると言うから手術のことだろう。しかも気軽くとあるので指先か手に御出来(おでき)でも出たのか。作者は「この先生は他人の体だと思って簡単に言ってくれるはね」と言いたいところである。
ふと医師のポケットを見るとドラえもんのキャラクターの付いたボールペンである。「なあーんだこの先生もドラえもんが好きなのか」と思いながら、あらためて医師の顔をまじまじと見たのである。
(執筆者・池田友幸)
トラックバック