クーラーのタイマー押して眠るなり薄き夏布団に生きるよろこび

掲載号 04年07月17日号

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梅林 一郎

 今年のように梅雨が早く上がり、猛暑の夏にはクーラーのお世話になる日が多い。何日も熱帯夜が続いてもクーラーがあればむし暑くて眠られないという日はない。

 しかも一時間後、二時間後にはスイッチが確実に切れるというタイマー付きのクーラーとは、若い頃には想像もつかないほどの環境器機の進歩である。現在ではどこの家でもクーラーが、二、三台は付けてあって親子、祖父母、来客用と目的別に付けられてある

 作者はテレビドラマでも見ながら、若し途中で眠ってしまってはと思ってタイマーをセットしたのだろう。薄い麻混りの夏布団を一枚腹の上に覆って生きる喜びを噛みしめているのである。

(執筆者・池田友幸

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