参院選11日投開票 二大政党トップ争い

掲載号 04年07月03日号

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 参院選広島選挙区は、11日の投票日に向け2議席をめぐり柳田稔(49)民主現▽岡本三夫(71)無所属新▽亀井郁夫(70)自民現▽藤本聡志(49)共産新の4人がしのぎを削っている。

 各候補とも序盤戦で大物が来援した。柳田は岡田克也民主党代表と福山市で街頭に立ち、岡本は推薦を受けた社民党の副島瑞穂党首と土井たか子前党首、比例代表候補と広島繁華街に立った。

 亀井は安部晋三自民党幹事長の応援を得て広島中心部での街頭演説。藤本は共産党志位和夫委員長と広島市内で党宣伝カーの上に立った。

 共産、社民とも昨秋の衆院選で比例中国の議席を失った。社民の現、前党首が揃って無所属候補に託す姿は党勢回復にかける意気込みと焦りをかいまみた。

 一方、過去2回の参院選で分裂選挙をした自民は今回で一本化、自民候補として初めて公明党の推薦を受けている。民主も、昨年秋の衆院選では比例代表の県内得票数が自民を約9400票上回った。小選挙区では初の議席を得ており上げ潮ムード。

 二大政党の大きな流れのなかで現職が選挙戦を引っぱる格好でゴールになだれ込もうとしている。

 因島市では1日、亀井静香自民党元政調会長が実兄の郁夫候補と全国比例候補の関はじめの応援のため訪れ、芸予センターなどで時局講演した。

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三和ドッグ

 ところで、気がかりなのは投票率。前回の平成13年7月29日投票の参院選は無所属で出馬した柏村武昭、自民溝手顕正ら6人が立って因島では63.32%。6年前は7人が出馬して亀井、柳田が当選したとき68.15%だった。いずれも自民系2候補がしのぎを削ったが今回は1人で、新人2人の追い上げを警戒しながらあくまでも照準をトップ得票に合わせるが、支援グループの意気込みと焦りに反して50% 前後にとどまるという見方が強い。

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