仲間と造船技術の伝承 (株)シーティーエス社長 安岡武士さん(56)

掲載号 04年05月22日号

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 「バラバラになった仲間が再び集まり、新しい仲間を加えて因島での船造りの技術を伝承する前任者村上誠氏の精神を継ぐ」と語る、新代表取締役の安岡武士さん(56)。いつもの作業服姿でインタビューに応じてくれた。

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 同社の設立は、昭和63年4月。日立造船因島工場から新造船部門撤退後、全国に散らばった造船マンが再び結集し、つくり上げた工事請負・小型船舶の販売修理の会社である。資本金5000万円。本店は日立造船因島工場内。弓削町に事業所。神奈川、舞鶴、堺に営業所。従業員150人、登録職員200人。請負事業内容は、造船全般、鉄工など幅広く人材派遣も行う。弓削に小型船舶の修理工場がある。

 安岡さんは約40年間、エンジニア一筋。高知県に生まれ、昭和41年に県立工業高校から全盛期の日立造船因島工場に。それ以来、エンジンルームの艤装(ぎそう)に携ってきた。今あるのは、若いときに先輩たちに厳しく鍛えてもらったお陰と述懐する。

 洲江在住。恋愛の末結ばれた京子さん(53)との間に一男一女。息子さんは呉市。嫁いだ娘さんが3児を出産し、お孫さんにも恵まれた。いそがしい仕事の合間に弓削沖で舟から鯛釣りを楽しむ。元の職場の同僚が誘ってくれるという。

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