長雨にチュウリップは花閉ざしおり閉ざされしままに輝きており
掲載号 04年05月08日号
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松本 悦郎
花の咲き始めのころは、チュウリップに限らず他の花も、雨の日や夜は閉ざすのが多い。
この歌は咲き始めのものと思われる。開ききると閉ざす力が無くなるし、花片が崩れ落ちるばかりである。だから閉ざしていても花そのものに張りがあるために、輝きを放っている。純白の花、赤い花、菜咲き、菊咲き、近ごろは輸入品やバイオで品種改良がなされ大輪、小輪と珍品、逸品と店頭をにぎわしている。毎年のチュウリップ祭りに参加しては五六株を求めてきて寄せ植えをしている。真ん中に白を植え外側を赤で囲うのもよいし、その反対もある。チュウリップのガーデニングの鉢植えに挑戦するのもよい。
(執筆者・池田友幸)
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