明治生まれの東さん ブラームスで竹細工展 来年の年賀状製作中

掲載号 04年03月13日号

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 明治生まれの東義生(よしお)さん(中庄・94)=写真=の竹細工・彫刻展「白寿まで(94歳)」が30日まで、田熊町のギャラリー喫茶ブラームスで行われている。

  東さんが竹細工をはじめたのは75歳から。61歳で、昭和11年から艤装木工の大工として勤めてきた日立造船を退職。農業をしながら気になっていたのが、年毎に荒れる山の姿。そこで孟宗竹や真竹をつかっての作品づくりを手がけた。

 すでに50尾を数えるまでになった伊勢えびなどの作品は、もっぱら生れ故郷の岩国市の兄弟、親戚、市内外の知人への土産物に使われる。みんなが喜んでくれのが何よりうれしい。
 竹細工を通じての交流の輪は、地元にとどまらず、弓削町、大和町、府中町の老人会にまで広がっている

 夏休みには地元因北小学校児童との竹馬、竹とんぼ作りを楽しんでいる。最近では、地元に応援団もできた。竹の切り出しを手伝う仲間もいる。中庄公民館(松原洋司館長)もバックアップ。中庄郵便局(香川松信局長)の勧めもあって、木製の年賀状50枚を作成し、送った。現在、来年のえとの酉をデザインした年賀状を作成中だという。

 この活躍にテレビ局から依頼され、NHKと日本テレビに出演。竹細工をしだしてから、耳が少し遠くなったものの病気知らず。「まだまだ元気。喜べば、喜び事が、喜んで、喜び連れて、喜びにくる。因島のために役立つものを作りたい」と明るく語る東さんである。

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