虎次郎は行く 出版記念会 来賓トーク【4】 一流のオンリーワン 前瀬戸田町長 和気成祥 

掲載号 04年03月13日号

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 「虎次郎は行く」全三巻上梓、実にめでたいことであります。一言お祝いをとやってきました。わたくしはつねづね、瀬戸田の平山郁夫、因島の本因坊秀策と言ってまいりました。

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 秀策さんは、江戸時代末期の碁聖。平山さんは現代日本画壇を代表するお一人。ともに日本ばかりか世界に名の知られた一流のオンリーワンであります。また郷土が誇るべき偉人に他なりません。この人たちの偉業をどのように生かすか、真剣に考えなければなりません。今は、地域の個性化、地域ブランドづくりが求められている時代。また偽者の通用しない、本物しか役立たない時代。本因坊秀策は全国的に多くの人が知っている。しかし、秀策と因島の結びつきは必ずしも知られていない。これではだめで、個性ある地域づくりにつながらない。こうしたときに、庚午一生さんの本が完成したのです。この本は、その役割を果たす、大きな期待をかけられて生れたのです。

 わたくしは、上・中・下巻でもう終わるのかと心配していたところ、まだ完結編を書きつづけていくと、お聞きして安心しているところであります。これからもお元気で、健筆をふるっていただくことを期待してやみません。

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