瀬戸田側が新市名に「瀬戸田市」を提案

掲載号 04年03月06日号

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 因島市と瀬戸田町の合併協・新市名候補選定小委員会(長田丕委員長)は3日瀬戸田町役場で6回目の会議を開いたが、瀬戸田側が「瀬戸田市」を新市名候補に提案した。

 これは、「因島市」を提案している因島側が前回の会議で示した、「因島市案に固守するつもりはない。瀬戸田側の具体案をだしてほしい」との要望に応えるかたちで回答された。

 しかし、「瀬戸田市」の提案は、従来の瀬戸田側の「新市名に因島、瀬戸田の名を使用しない」の立場を撤回し、因島側の「因島市」案に対応するだけのものとなった。

 これに強く反発した因島側は、「因島市案と瀬戸田市案のどちらがよいか住民に問うしかない」とし、住民投票ないしはアンケートを提示。それに対して瀬戸田側は態度を明確にできずその結論を、次回の会議(日か日)に持ち越した。

 これで、新市名小委員会の協議は出口のない膠着(こうちゃく)状態に入った。住民公募の方式をあえて拒否し、始ったその協議。責任問題に発展しかねない。

 協議がうまくいかなくなったから、住民にげたをあずけるという、御都合主義に住民の目は冷ややかである。

 次回合併協議 13日(土)午後2時、因島市三庄公民館。

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