元衆議員佐藤公治氏が来夏の参院選広島選挙区へ立候補

掲載号 06年09月02日号

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 8月29日の午後2時過ぎ。広島市南区のホテルで口を真一文字にした民主党小沢一郎代表が立会いのもと記者会見した。元衆議員佐藤公治氏(47)が来夏の参院選広島選挙区(改選数2)への立候補を表明した。

(村上幹郎)

 浮かぬ顔をしていた佐藤氏の参院転身の舞台裏はごく一部に伝えられていたが「まさか」という驚きと、豪腕で知られる小沢―亀井らしい「呉越同舟の夢」と苦笑いする人。受け止めようはさまざまだ。

 だが、支持者のとまどいは尋常でない。佐藤氏と亀井静香氏(69)とは参院6区で過去4度争った仲。亡父守良氏を合わせると10回の選挙敵がバーターするわけだから不安もある。勝敗の皮算用は自民の溝手顕正氏(63)と柏村武昭氏(62)の両氏より有利だ。

 与党の過半数割れを目指す小沢、亀井両者の狗肉の策とも取れるが「数合わせの道具ではない」と強調。支持母体となる地方議員は来春の統一地方選挙を控えそれどころでないというが自民系議員の大半は亀井氏追随ムードに固まる公算が強い。

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