ブラジルに生きて50年【1】重井町出身実業家 村上佳和さん(65)ことじさん(62)

掲載号 06年06月17日号

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 高校を卒業してすぐ移住して以来約50年、ブラジルで生きてきた因島重井町出身の実業家である村上佳和さん(65)・ことじさん(62)にお会いすることができた。帰国の予定期間が過ぎて日本を発つ直前の14日のことである。

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 佳和さんは現在、サンパウロ市に住んでいる。今は事業を他人にゆずり、ブラジルの広島県人会副会長として世話役にまわっている今回で帰国は11回目。日本に着いたのが3月下旬。広島市で自営業を営む息子さんが用意したアパートを中心に国内外の旅行を楽しみながら、広島県日伯協会懇親会にも出席し、ブラジルと日本の親善に努めた。

 佳和さんは、重井生まれの重井育ち。因島高校・因北分校卒。生徒会長でバレーボール部。里帰りするたびに同窓の仲間が集まり、夫妻を祝ってくれる。それがとても嬉しいという

 妻のことじさんは呉市広の生まれで能美島育ち。広島市の皆実高校を卒業し、紙屋町ある日新製鋼本社に入社した。このころは自分が花嫁としてブラジルへ渡ろうとは夢にも思っていなかった。

 佳和さんが移住者640人とともに神戸港からサントス丸に乗ってブラジルに向かったのは昭和35年4月2日のことであった。ことじさんと結ばれ、家庭を持つのはそれから7年後のことである。(次号に続く)

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