尾道・因島合併記念対局 高尾本因坊が2勝目 市技囲碁の拡大をPR

掲載号 06年06月10日号

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20060607k0000e040048000p_size6.jpg 7日から尾道市山波町の西山別館で行なわれていた第61期本因坊決定戦七番勝負(毎日新聞主催、大和証券グループ協賛)の第3局は8日午後5時41分、166手で高尾紳路本因坊(29)=写真右=が挑戦者・山田規三生九段(33)に白番中押し勝ちし、対戦成績を2勝1敗とした。第4局は、12・13日佐賀県唐津市である。

 本因坊戦尾道対局は尾道市・因島市・瀬戸田町の合併記念として盛り上がりをみせ、市技囲碁の広がりを軌道にのせた。

 6日の前夜祭には約130人が出席。出口正作・毎日新聞大阪本社代表の挨拶につづき、若住久吾助役らが歓迎の挨拶を行なった。宴席では原酒「本因坊」60本が振舞われ、そのおいしさが評判を呼んで雰囲気を盛り上げた。

 会場で開かれた清成哲也九段による大盤解説会場には約60人の愛好家が詰め掛け地元の関心の高さをうかがわせた。

 尾道対局実行委副会長である日本棋院因島支部長・村上栄昭さんは、「尾道対局は成功し、市民全体に理解が深まり、意識が高まったと言える」と語り、市技の広がりが軌道にのったことを評価する。

 尾道市は、因島外浦町の本因坊秀策生家跡の隣接地に、平成20年度開館をめざして「囲碁の館」建設を準備している。

 なお、8日、第31期碁聖戦(中国新聞社主催)の挑戦者に張栩名人・王座が決まり7月6日呉市で依田紀基碁聖へ初挑戦する。


秀策生家復元図

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