第11回 因島自由大学 女優小山明子さん講演 監督の介護の日々語る

掲載号 06年05月06日号

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koyamaakiko.jpg 因島に創立されて11年、因島自由大学(大出俊幸学長)が6月10日(土)午後3時から同4時30分、芸予文化情報センターで第11回講座を開く。講師は、女優の小山明子さん。夫である映画監督・大島渚さんの介護の生活を「二人三脚で乗り越えた介護の日々」という演題で講演する。学費2000円。

 1996年に大島監督が脳出血で倒れ、女優業から介護の立場に。「もう一度映画を撮りたい」という願いをかなえるために、二人三脚で乗り越えたリハビリの日々。それがむくわれ映画「御法度」で再起。しかし、再び十二指腸潰瘍穿孔(かいようせんこう)に襲われる。夫の介護のために女優業をあきらめ、妻として介護に携わり共に生きる。

 小山明子さんは、大学在学中にスカウトされ松竹に入社し、女優として活躍。その後、松竹を退社し、独立プロ「創造社」設立に参加。小山明子事務所を設立し、現在にいたる。

 「ママ横をむいてて」でデビューし、多くの作品に出演。さらに「あかんたれ」などテレビドラマ、「道頓堀」など舞台でも活躍。毎日映画コンクール助演女優賞など受賞している。

 著書は「気だて気くばり気ばたらき」「いのち、輝く!―もう一度メガホンを・大島渚を支えた介護の日々」など他多数。

自由大学の歩み

 因島自由大学は創立されて11年を迎えた。重井町出身で雑誌「新人物往来」の編集長をつとめた大出俊幸学長を中心に、自主独立、自由と高い理想をめざし運営されてきた。年1回1人2000円の授業料で入学できる。年1回、講師を招き講演会を開催している。過去10回の講師と講演内容は次の通り。

加地伸行「日本人と儒教」▽今江祥智「友達100人できたかな」▽童門冬二「歴史にみる地方からの発想」▽古川薫「毛利元就と村上水軍」▽遠藤順子「21世紀への祈り―夫・遠藤周作と共に」▽沈壽官「陶房雑話」▽井出孫六「終りなき旅―中国残留孤児をめぐって」▽小柴昌俊「物理屋になりたかったんだよ」▽千葉茂樹「映画で地球を愛したい―マザー・テレサへの誓い」俵萌子「人生に定年はない」

問い合わせ】0845-22-5382(永宗)

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