いつ自分が社会的弱者になってしまうか分らない格差社会...

掲載号 06年04月29日号

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 5月のゴールデンウィークを控えた4月23日(日)は平成の大合併のあとのミニ統一選挙の様相だった「選挙サンデー」。全国のあちこちでマスコミの予想をくつがえして「弱者」が「強者」に逆襲した結果となり心の中で溜飲を下ろしている有権者が多いことだろう。

 昨年夏の衆院選で公明党と組んだ自民党は圧倒的な勝利で「わが世の春」を謳歌していた。衆院千葉7区補選は東大卒の経済産業省のキャリア。対する民主党は元キャバ嬢で負けて当然と思われていたが開けてびっくり。踊る小泉チルドレンも効果なし。

 自民系候補2人が争った東広島市長選。中川候補が自民党幹部の子息とあって閣僚やチルドレンら大応援団を繰り込んだが草の根候補に大敗した。

 いつ自分が社会的弱者になってしまうか分らない格差社会。その現実が弱い側への共感となって現れたのではなかろうか。昨年の小泉劇場選挙は夢よもう一度とはいかない。広島県第6選挙区を騒がせたホリエモンの保釈でやつれた姿もなぜか同情がわかなかった。

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