観光のまち瀬戸田町で「尾道のヤマトに客をとられた」と怨み節...

掲載号 06年04月22日号

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 尾道市が発表した昨年の観光客は292万人。県内人口の280万人を上回る人が西国奈良といわれるお寺のまちを訪れたことになる。これに対し、しまなみ海道の観光客をひとり占めした瀬戸田町のピーク時は300万人。その後下降線を描いて昨年は75万5000人。

 そもそもこの観光客数の定義はあいまいで域外から親戚、知人宅への来訪や出張、買い物客もカウントしている都市が多い。調査そのものも困難で正確に把握するのは不可能だ。要はいったん基準を決めたらそれを継続することで、その積み重ねが年ごとの増減を比較するデータになってくる。

 ところで、ヤマトのロケセットが大当たり。5月連休に100万人突破も夢でなくなった。当初見込みの25万人とはケタ違い。実行委員会は収益を尾道の観光資源維持に充てる方針だという。今年、尾道市民になった観光のまち瀬戸田町で「尾道のヤマトに観光客をとられた」と怨み節が聞かれるありさま。なんだか割り切れない気持である。

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