白い絨毯の除虫菊 5月初旬がみどころ

掲載号 06年04月22日号

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 しまなみ沿線の春の風物詩である除虫菊がまもなく開花を迎える。今年の見ごろは5月1日から10日ごろまでと予想されている。

 県文化財保護委員会は除虫菊文化の伝承と景観の保存を呼びかけており、それに応えて因島重井文化財協会は冊子「因島除虫菊の歴史」を発行するなど、地域での活動をつづけている。

 また5月を迎えると除虫菊に関係する行事がめじろおし。1日撮影会、7日・13日花見会、8日除虫菊祭り、14日ウォークラリー、と楽しめる。

 県内で除虫菊の栽培が飛躍的に進んだのは明治後期から大正前期。特に県東部島嶼部は生産に最も適していた。とりわけ御調郡重井村を拠点にして島々に多く栽培されていた。しまなみ海道は「除虫菊海道」であると言える。

 現在では、重井町馬神、フラワーセンター付近、大浜町フラワーラインの3カ所約43アールで観光用に栽培されている。

除虫菊撮影会

 恒例の除虫菊撮影会が5月1日(月)午前10時から重井町の馬神の除虫菊畑で行なわれる。雨天の場合は2日に順延。主催は(社)因島観光協会。当日は、フラワーレディーの松原陽子さんと岡野愛さんがモデルになる。


昨年の撮影会の模様

除虫菊神社例祭

 除虫菊を日本に導入した大日本除虫菊株式会社(KINCHO)の創業者である上山英一郎の功績を称える例祭が8日(月)午前11時から、向島町の亀森八幡宮境内にある除虫菊神社で行なわれる。因島からは、重井町の村上安弘さんと大出雅彦さんが出席する。

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昨年の様子

除虫菊花見会

 因島フラワーセンター前の除虫菊畑で、5月7日(日)・13日(土)午前10時から正午まで、重井町老人クラブ「康和会」(村上侑会長)が除虫菊の花見会を開く。

 康和会は20年以上も前から約20アールの畑に約1万本を栽培してきた。今年も3月に25人の会員が苗の植付けを行なった。村上会長は、「今年はそれぞれの時期の咲き具合を楽しんでもらうために花見会を2回にした」と語っている。

しまなみ花探訪

 NPO法人ワイガヤネットは14日(日)午前11時から午後3時まで、初夏のしまなみ花探訪を行なう。因島の花・除虫菊を訪ねるウォーキング。コースは、アメニティ公園大駐車場集合―フラワーライン―フラワーセンター―重井西港斜面除虫菊畑。参加費は500円(昼食とジュース代)。雨天中止 参加締め切り5月8日。

【申し込み問い合わせ】電話0845-25-1007

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