瀬戸田小・中一本化構想 複式教育解消が至上命令 保護者に根強い拒否反応

掲載号 06年04月01日号

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 尾道市教委は、生口島地域の小学校と中学校の一本化をめざして保護者・住民説明会を開始した。島内の3小学校と2中学校の児童生徒数推移推計を示し、瀬戸田小と瀬戸田中への統合構想を打ち出した。

 法律的には、2学年を合計して16人までだと複式学級。ただし、新1年生を含む場合、8人までが複式学級になる。東生口小は17年度から2つの複式学級が生まれ、その後も解消されない見通しである。南小も22年度から1クラスが複式学級になるとみられる。

 市教委は基本方針として複式教育の解消を至上命令にしており、その「尾道基準」にもとづいて生口島・高根島の小・中一本化構想が出てきている。複式教育の是非については、議論しても平行線になるのでその必要はないとされている。

 この「尾道基準」の機械的適用は、保護者・住民の内部に強い拒否反応を生み出している。東生口小、南小、生口中が統合され、廃校になることは、島の半分から学校がなくなることを意味している。それは地域のあり方そのものに根底からの変動をもたらさざるをえない。今後の議論の成り行きが注目される。

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尾道市教育委員会

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