道州制、GHQは日本をアメリカ式のステーツ(州)にするつもりだった

掲載号 06年03月18日号

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 「温故知新」という言葉を耳にしたり色紙などで見ることがある。故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知るともいう。このとき「温ねて」は(あたためて)とも読む。ことわざ辞典によると、孔子が師の資格として述べたもので、古典や伝統の中から新しい意義を再発見することによる。故事・成語の出典は「論語・為政」。

 最近、「道州制」という言葉がやたらと目につく。市町村の「平成の大合併」が終ったら今度は都道府県の番である。ところが、なぜ都道府県の替わりに全国を10前後の道や州に再編しなければならないのかという論調を目にした。当然のことで、広島県の場合、86もあった市町村が23に減った。これまでのような県の仕事はなくなってくる。それでなくても、敗戦後の占領軍GHQは日本をアメリカ式のステーツ(州)にするつもりだった。だが、薩長連合の小藩による幕末のクーデターや廃藩置県の経過などを配慮、思いとどまった。やっとそのハードルが低くなったという見方もできる。

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