因島と瀬戸田の編入控え尾道市議会が9日開会 合併新市が実質スタート

掲載号 05年12月10日号

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 来年1月10日に因島市と瀬戸田町を編入する尾道市の定例市議会が9日から20日までの予定で開会した。すでに因島市と瀬戸田町の施政方針は尾道へ実質的に移行しており、この定例会から両市町の計画が決定され始める。大半は編入に伴う事務手続きだが、何点か注目すべき条例案、改正案が提出されている。

 その一つは、因島市の市技と基金を受け継ぐ、囲碁を尾道の市技に制定し振興基金をもうけるための2条例案である。

 次に来年4月1日からの重井西港駐車場無料化である。合併に伴い、因島市が設置する駐車場を尾道市営駐車場として設置し、来年3月31日までは直営により、4月1日以降は指定管理者制度によって管理する。(社)因島観光協会(村上祐司会長)を指定管理者に選定し、中央駐車場と長崎駐車場を現行どおりの有料で管理するとともに、重井西港は無料化する。

 さらに、因島・瀬戸田両議会の要望をうけて提案される、合併に伴い失職する両市町の議員に委嘱する地域振興推進委員設置条例案である。「お手盛りの失職議員の救済策」であるとして、住民にはすこぶる評判が悪い。

最後の因島議会

 因島市最後の議会である平成17年度第6回因島市議会定例会が8日、13日までの6日間の会期で開会。

 一般質問は、宮地寛行▽村上光▽村上弘二▽上田栄司▽楠見公史▽大出金三▽大崎金吾▽岡野長寿の8議員が行なった。そのなかで失職後の身の処し方を問われた村上和弘市長は、具体的な答弁を避けた。

 最後の議会を迎えた議員のほとんどは増員選挙モード。18日立候補予定者説明会―1月29日告示―2月5日投開票とスケジュールが待ち受けており、いよいよ選挙戦に突入する。

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