国民新党亀井静香代議士 因島の時局講演で快気炎

掲載号 05年12月03日号

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 国民新党代表代行の亀井静香代議士。まさかの衆院解散、総選挙。広島6区は事実上の自民党刺客、ライブドアのホリエモンさんに大騒ぎ。尾道市へ編入合併を来年1月10日に控えた因島市も一躍、全国注視の選挙区になった。亀井さんも、亀井支持者もホリエモンに負ける気はしなかったが、予想外の得票結果にびっくりした。

 さる11月26日、日立会館で開かれた「亀井静香時局講演会」で、開口一番「9月の選挙では暖かいご支援をいただき・・・」と感謝の言葉。当初、刺客候補に東ちづるさんの名があがり因島出身の人と戦うのかと思うと困ってしまった。美女と野獣でもあるまいしね(笑)と、風貌に似合わずシャイな一面をのぞかせた。

 時代の風雲児、ホリエモンを迎え撃った亀井さんだが、現在は所属議員わずか6人のミニ政党の代表代行。

 昨年、衆議院で25年表彰を受けたとき「勤続25年。人生68年。功無きを恥ず。これからの一生の生きざまで自分の人生を総括する」と支援者の集いで発表した。

 その亀井さんが、郵政改革問題をめぐって、総理大臣の座は遠くなっても「筋を通して突き進む」と、自民党を離脱した。そして「今の自民党はかつての自民党じゃないね。本来の自民党が持ってたものを失っちゃった」と。

 「今、日本は改革しなければにっちもさっちもいかない」と小泉さんは郵政民営化を改革の本丸であると演説。この言葉に国民はひっかかっちゃった。改革、改革といってこの4年間、国民はごく一部の人を除いて苦しんだだけ。外交問題にしても経済問題にしても現在の閉塞状況をつくったわけでしょう。一部の大企業がうんと儲かっているというけど、下請け、孫請けから利益を召し上げて史上最高の利益を上げている。正社員をクビ切り、パートやアルバイトに変えるという経済構造改革に誰がしたのでしょうか。

 いま、日本はイギリスの二の舞を踏もうとしています。外国資本を導入、外国からの経済攻勢を受けているのに、それをグローバルゼーションとか言っている。その結果、日本経済が完全にアメリカ経済に組み込まれただけ。金融庁が規制緩和で都銀をバッサバッサやって東京三菱銀行以外全部外資に押えられちゃった。

 ホテルだって外資系が増え、宮崎県のシーガイヤなど20分の1で、外資系に乗っ取られた―と、こわおもての亀井節が炸裂、健在ぶりを見せた。

 夏の陣では多くの仲間が落選した。だが、見ていてください。揺り戻しがきますよ。日本は皆で幸せになる共生国だった。「私は古里(ふるさと)のため闘います」とボルテージがあがった。松江―尾道線の早期開通など広島6区にかわる身近な問題にもふれ、国民新党への理解を求めた。

 なお、1月4日には恒例の亀井静香新年互礼会を午前10時30分から因島市民会館で開く。

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