因島市2004年度決算 2億9千万の黒字

掲載号 05年11月19日号

前の記事: “合併控え粗大ゴミの山 布団・あんま機 出さないで 悲鳴あげる処理業者
次の記事: “ポルノグラフィティ因島里帰りライブ 初日写真速報(中学生の部)

 尾道市の編入合併を1月10日に控えた因島市は17日臨時市会を開き2004年度の一般会計決算を提出認定を求め、議員報酬アップに関する条例改正など可決した。

 歳入総額は地方交付税の削減などで前年度比0.4%減の104億2196万円に対し、歳出総額は災害復旧や減税補てん債の借り換えなどで0.2%増の101億724万円で、繰り越し金2500万円を差し引いた実質収支は約2億8900万円の黒字となった。

 合併問題などを考慮して技術的経費など押えたこともあって、公債(赤字)比率は13.3%で1.8%下がった。その一方で、財政構造の弾力性を示す経常収支比率(人権費など決って出る経費)は3.7%上昇。国が示す財政硬直化85%を超え98.1%と悪くなっている。

 村上和弘市長は「行政改革推進の路線と合併による節減効果に取り組む」と述べ、これを受けて市議会は一般会計と国民健康保険など8特別会計決算を審査する決算特別委員会を設置。18日から分科会の審査に入った。なお、会期は29日まで。

合併駆け込み議員ボーナス

 尾道市への編入合併で2月4日投開票の増員市議選挙(定数8)を控え、浮き足立っている因島市議会だが、17日の臨時市会で議員の期末勤勉手当(ボーナス)を2万1000円、市長ら特別職の期末勤勉手当4万9000円―3万6000円それぞれ引き上げる条例改正を全員一致で可決した。

 「お手盛り駆け込み」と気にする声もあったが、議員報酬が10年間据え置かれていたこともあり、皆で渡れば怖くない―ということらしい。

 この一方で、市職員は、国の人事院勧告に沿い減額になる条例案を可決した。もっとも期末手当を引き上げるから年収換算で平均4319円の減収。

E

トラックバック