合併控え粗大ゴミの山 布団・あんま機 出さないで 悲鳴あげる処理業者

掲載号 05年11月19日号

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 尾道市との合併に伴いゴミの分別方法、手数料がさみだれ式に変ってくる。その第一段階として来年1月10日から粗大ゴミの一部が有料化または大幅値上げされる。なかでもエアコン▽洗濯機▽テレビ▽冷蔵庫など2倍近く値上がりする。このほか応接いす▽カーペット▽ベッド▽流し台など数種類の家具・寝具類が無料収集から有料になる。

 自転車▽車いす▽電気毛布▽座いす▽ゴルフクラブ▽スキー板など14種類も有料化されるので、いちいち記憶するのは大変だ。

 あるお年寄りは、息子や娘を呼び寄せて「タダのうちに捨ててくれ」と頼んだところ布団だけで30枚も廃棄した。息子や孫などが通学、通勤に使った古い自転車を6台も出し、勉強机や古いテレビ、扇風機まで山積み。一軒だけでこのありさまだから月一回の水・木曜日の各町のゴミ置き場は満載。

 10月の粗大ゴミ収集量は前年同月の約2倍の115.9トン。収集業者はパッカー車6台にダンプカーを投入してフル回収。それでも積み残し場所も出るほど。悲鳴をあげているのはフトンの処理設備のない因島市の焼却処理場。尾道清掃事務所に転送して急場をしのいでいるが、フトンは処理回収無料だから慌てて出さないでほしいと呼びかけるが、焼け石に水のようだ。

 収集しない「あんま機」の不法投棄問題や4月1日から5分別収集から8分別に変更されることなど市民への説明不足の対応に頭をかかえている。

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