議会リコール中止 瀬戸田町の有志

掲載号 05年08月13日号

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 瀬戸田町議会の解散を求める運動を7月中旬からつづけていた町民2人が10日リコール運動中止を発表した。法定代表者の柳本和彦さんと山下哲也さんは、その理由に「議会が正常化した」ことをあげた。

 しかし、町民のなかには「中止ははじめから分かっていた」とさめた見方も強い。というのは、請求者の2人とも田頭秀生前町長を辞職に追い込んだ議員たちの支援者であったからだという。高本新町長が仲介し、議会とリコール請求者が和解したという経過に首をかしげる町民も多い。その馴れ合いムードが異様である。

 また、署名収集の期限は12日であったが、本請求に必要な3分の1以上の署名まで残り150人まで署名を集めたという。しかし、集めた署名は公開されたもではなく、町選挙管理委員会の審査をうけて縦覧を経たものでもない。「そんなに集まっていない」と疑問を投げかける町民もいる。

 衆議院が解散して来月11日まで署名活動ができなくなった。署名を再開してリコールが成立しても尾道市との合併目前になってしまうと釈明するが、説得力に欠しい。

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