【傍目八目】瀬戸田町・気がかりな信用の失墜

掲載号 05年07月09日号

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 これが世の常、めぐり合わせとでもいうものか。不思議に伝えたいと思うニュースは締め切り間際にやってくる。そこで、バタバタと取材、慌てて原稿を書き、次号に回しても差し支えない記事と入れ替える。これがまた不思議なもので、積み残した記事が次号でも積み残しになるケースが多い。となると、鮮度は落ちる。ボツにすると取材相手に気が引ける。

 このところ、しまなみ海道沿線で「ひとり勝ち」とうらやましがられていた瀬戸田町は合併問題をめぐって政治的対立が泥沼化。対外的な町の信用まで失墜してきた。尾道広域合併を半年後に控え課題は山積み。町長を辞職に追い込んだものの次の町長候補選びに苦汁をなめる始末。

 どさくさにまぎれて6月末の町議会で合併前の禁じ手になっている町の国保基金を取り崩し町民の国保税を下げるなど「行き掛けの駄賃」と揶揄(やゆ)されようがおかまいなし。観光文化の誇り高い瀬戸田町が合併相手の市町間との信頼関係にひびが入ることも気がかりだ。

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