因島市議会臨時会 正副議長選出で難航 急がれる合併の具体化

掲載号 05年05月21日号

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 4月の市議会議員選挙の結果をうけて因島市議会臨時会が20日、開会した。会期は2日間で23日まで。正副議長の選挙、常任委員会委員の選任議会運営委員会委員の選任各組合議会議員の選挙、監査委員の選任などが行なわれる。

 来年の1月10日に尾道市への編入合併を控える因島市議会臨時会。合併の具体的協議が急がれる。正副議長、監査委員など早急な議会人事確立をはかり6月中旬に予定される市議会定例会に向けた軌道を敷くことがのぞまれる。

 確かに尾道市との合併協議の主要項目について合意は終了している。しかし、その具体化はほとんど進んでいない。議会側の立ち遅れによって事務上のつめを遅らせるわけにはいかない。

 因島市議改選後初の臨時市議会は開会後まもなく休憩に入り、議長など議会三役選挙をめぐって虚々実々の駆け引きが舞台裏で始まった。

 臨時会は楠見公史臨時議長=写真=の下で定刻の午前10時に開会した。冒頭、19日に逝去した宮地茂福山大学名誉総長に黙祷をささげた。続いて選挙後の初めての議会ということで、全議員の自己紹介、理事者側の自己紹介があり、その後議事に入ったが、予定された議長選挙に入ることができず、開会後わずか25分後に休憩を宣言した。

 今回の議会人事は来年1月の合併に伴う増員選挙が控えているだけに議員はポジション取りにこだわる。また現職議員のほとんどが立候補意欲満々である。

 議長候補に噂されているのはトップ当選した田頭弘美氏(64)。その対抗馬とされているのが長田丕氏(59)である。自民党系には友好党派の清水通秀氏(64)、巻幡伸一氏(58)の擁立をさぐる動きもある。毛利明夫氏(56)も意欲を示す。様々な思惑を交錯するなか議長選出は難航し延会した。

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