安政柑発祥の地 記念碑の除幕式

掲載号 05年03月05日号

前の記事: “因島高吹奏楽部定期演奏会
次の記事: “ジャンボ大根が勢揃い 全国フェスティバル 1000人でにぎわう

 瀬戸内沿岸のかんきつ産地の中でザボン・ブンタン類の八朔(はっさく)と安政柑(あんせいかん)発祥の地とされる因島市田熊町東区金栗池そばの畑地で2日「安政柑発祥之地」記念碑の除幕式があった。

 古老のいい伝えによると八朔は同町中区の浄土寺内で、安政柑は東区、農業、岡野弘行さん方の畑で発見されたという。時代はともに江戸時代末期の安政年間(1854~1860)のこと。アジア南部原産のザボン系の一品種であることから海族衆の船乗りや商人が台湾などの寄港地から持ち帰った種苗が自然交雑して新品種を誕生させたという説もある。

 現在は品種改良により、安政柑の大きさは直径約20センチ、重さ約1キロと八朔より大きいが、味の方は甘酸苦の三拍子揃ったさわやかな調和と果汁が少なく手が汚れないのが特徴。

 このところの国内収穫量は439トン。そのうち瀬戸田町が250トンで全国1位。ついで因島市が160トンで全国2位。

 記念碑設立発起人会々長の田中豊さんは「田熊みかん」を全国にひろめた亡父清兵衛さんの二代目。ザボンとブンタンの味を調和した安政柑の味を全国の人に知ってほしいとつぶやく。

E

トラックバック

» 安政柑 from 勘弁してくださいよぉ
知人から 四国旅行のお土産として 安政柑をいただきました。 中身は な感じです。 回りの皮(白いスポンジっぽいの) ... 全文 >>

トラックバック時刻: 2006年04月29日 09:41