2005年因島市新年互礼会 新生内海造船に期待寄せる祝辞 手探りの市町村合併の進路問う

掲載号 05年01月08日号

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 明暗表裏を占う因島市の新年互礼会は5日午後5時5分から日立会館5階で市内をはじめ尾道、愛媛県上島町、向島、瀬戸田両町の政経財界人ら約160人が参加して新しい年への期待や抱負を語り合った。主催者(市、議会、商工会議所)を代表して開会のあいさつに立った村上和弘因島市長は、念願であった造船王国のきざしが見えてきた新生内海造船の因島工場進出▽中央駐車場を足場とした市街地の活性化対策▽尾道圏への合併協議の経過など述べ、新しい年への決意と市民の理解を求めた。

亀井静香氏 市民が納得する合併協議を示唆

 来賓祝辞は自民党広島県第六選挙区支部長の元運輸・建設大臣・政調会長の亀井静香代議士と亀田良一尾道市長(代理若住久吾助役)の2人。

 亀井代議士は、小泉政権下の不況のなかを企業努力で頑張っている新生内海造船の躍進を称えたあと、平成の市町村合併にふれた。

 いずれは道州制へと時代は流れて行くが「ただ、一緒になれば良いというわけではない」と前置き。

 合併しなければ交付税をカットするぞ。合併特例債の恩恵に乗り遅れるぞ―とアメとムチを振り回す総務省にきびしく忠告をしている。地方自治体には、それぞれの異なった事情がある因島が、住民の皆様がどうすればよいか、冷静に考えて判断して欲しい。「市長しっかりせねばダメだよ」と親しみを込めた叱咤激励の弁。時間の都合で、政局についての亀井節は聞かれなかった。

一翼担う因島 尾道市は歓迎

 合併協議が進んでいる尾道市長の代理で祝辞に臨んだ若住助役は、政治用語をさけて一般向けに分かり易い表現で因島市との「合併ラブコール」。

 第2回目の尾道・因島の合併協議を芸予文化情報センターで開いたとき40人近い一般傍聴者があった。尾道市民は因島市の財政力を過小評価しているが行財政改革など色々の方法があり心配ないと思っている。今年元旦には新生内海造船の誕生で工業生産の飛躍が期待され新生尾道市の一翼を担っていただけると手応えを感じている─と賛辞。「これしかいい方法がなかった」というところまで合併協議をして住民の皆様に納得していただけるよう亀田─村上両市長が集中的に新しいまちづくりの実現にきすことが重要─と結んだ。このあと、村上祐司因島商工会議所会頭の音頭で乾杯、懇親会に入った。

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