新春インタビュー 両首長に聞く

掲載号 05年01月01日号

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 尾道市との合併をめざし舵を切った、因島市の村上和弘市長と瀬戸田町の田頭秀生町長に新年の抱負を聞いた。住民の不安が解消されないままの合併協議が進行するなか、両首長のリーダーシップが求められている。

  1. 旧年をふり返って
  2. 新年の抱負
  3. 尾道市との合併

新時代のまちづくり 因島市長・村上和弘さん

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  1.  台風の高潮被害、山林火災や大規模住宅火災に見舞われた年でした。あらためて衷心よりお見舞い申し上げます。因島市の経済状況は、日立因島工場内での大型新造船の方向が示されるなど、明るい兆が見えつつある。昨秋、市営駐車場の建て替え工事が完了した。これは中心市街地の活性化に寄与する、新しいタイプの公営駐車場と言える。県営畑地帯総合整備計画の奥山ダム本体工事にも着手した。
  2.  市制施行52年目となる今年の最大のテーマは、尾道市との合併による新しいまちづくりに向けた取り組みだ。平成18年1月の合併をめざしたい。産業振興と地域活性化は急務である。因島技術センターをいっそう充実させ、基幹産業の再生を推進させたい。また市営中央駐車場を起爆剤に、まちににぎわいを取り戻す施策を進めて行きたい。国や県に各種防災対策の強化を強く求め、災害に強いまちづくり急ぎたい。
  3.  地方分権や少子・高齢化など社会・経済構造に対応しながら、高い行政サービスを提供するためには、より効率的な規模の自治体に生まれ変る必要がある。自治体の枠組みが変化しても「島のまち」、都市と島を結ぶ交流拠点としての発展を展望している。最優先課題である行財政改革の推進に努め、今年が希望に満ちた明るい年となるよう、職員と一丸となって市政に取り組んで行きたい。

輝ける瀬戸田の再生 瀬戸田町長・田頭秀生さん

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  1.  私は、昨年10月の町長選挙において町民の皆様方の信任を得て、町政を担当させていただくことになった。昨年をふり返ると、2月14日の林・柱谷地区林野火災に始り、台風襲来や新潟県中越地震などの天災、北朝鮮・イラクなどの国際問題など、社会に暗い影を投げかける事件がつづいた1年であった。ただ、世界的な景気低迷に、ほのかな明るさが見え始めた兆がでてきた。

  2.  迎えた平成17年は、瀬戸田町らしさを残す大切な1年になると考えている。新たなまちづくりをめざして鋭意努力して行きたい。喫緊の課題である市町村合併については、合併特例法の期限内に尾道市との合併を実現したい。今年は、旧南生口村との合併町制50周年の年にあたり、記念事業を計画している。また、平成11年11月27日に着工した、瀬戸内しまなみ海道の生口島島内道路が平成年度内に開通することを記念して事前イベントを計画している。行財政改革を推進しながら「輝ける瀬戸田の再生」の実現に向けたまちづくりを進めたい。そのために、町民との話し合いを重ね、風通しのよい行政運営に取り組みたい。

  3.  合併特例法の期限内の尾道市との合併にむけ3月調印、平成18年合併成就をめざす。いっそうのご支援とご協力を願いたい。

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