因島市立図書館開館10周年 市民の文化の中心担う 村上喬一館長に聞く

掲載号 04年11月20日号

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 因島市立図書館が芸予文化情報センターに併設され開館したのは、平成6年11月4日。今年で10周年を迎えた。蔵書は約5万冊でスタート。現在10万冊を越えた。10年間の貸し出し総数は約120万冊、利用者が年間約5万人となり、市民にとってなくてはならない文化の中心施設になっている。

 県立図書館や国立国会図書館とも相互貸し借りをしており、あらゆる要望に応じた貸し出しが可能となった。市内を「しまなみ文庫号」が約1000冊をつんで巡回し、保育所、幼稚園、小学校、地域で移動図書館を開設している。

 最近の傾向として、読書タイムや総合的な学習のための小学生の図書館利用が活発になっている。中学生のなかにもそれにつづく動きが見られる。小学生から「江戸時代の因島の干拓はどうなっていたのでしょう」などと質問を受けるたびに村上喬一館長=写真=は、郷土資料の収集や整理の必要性を痛感するという。村上館長はこれからの市立図書館の課題として、

【1】蔵書を充実させ、市民の文化の中心を担う
【2】村上水軍と囲碁関係の資料の充実
【3】あらゆる地域歴史資料の収集をかかげる。

さらに今後、学校との連携が重要になってくるだろうと語る。図書館内には、視聴覚室、お話し室、対面朗読室があり、映画会、幼児向けのおはなし会、読書会、視覚障害者への対面朗読が行われている。

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