弓削・生名・岩城・魚島の合併 10月1日に「上島町」が誕生

掲載号 04年09月25日号

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 弓削町と生名、岩城、魚島の3村が合併し、10月1日、8600人の上島(かみじま)町が誕生する。弓削町舎に新庁舎を設け、生名、岩城、魚島のそれぞれに総合支所を置く。

 新町発足から50日以内に新町長と新議員の選挙が実施される。議員定数は、弓削7、生名4、岩城5、魚島2の計12人。選挙後の12月、新町長・新議員の下で新町発足の記念式典が行なわれる。新町は、「島という特性を活かした個性的なまちづくり」(上村俊之弓削町長)をかかげ、離島同士が結束して足場を固めながら次の段階として新今治市や県境を越えた因島市との合併を模索する。

 弓削町から今治港まで高速艇で約1時間。県庁のある松山市までは1日がかりである。それに比べ、広島県側の因島市とは目と鼻の先。経済圏、生活圏を共有する。越県合併には漁業権域や県議会などのクリアーが難しい。今治市と合併しても「へき地」になる。財政運営上避けられない合併。こうしたなかで、今治市広域から離脱し、生活圏をともにする島同士で足場を固めながら将来をさぐる第一歩を踏み出すことになった。

 人口1万人に満たない離島同士の合併。山積する課題をかかえ出航する上島町の行く手が注目される。

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