傍目八目 駆込み寺に選んだ尾道

掲載号 04年09月11日号

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 断末魔の四苦八苦。あわれというよりもあまりあり近松門左衛門の「曽根崎心中」が頭の中をよぎった。柴田町長が辞職願を懐に選んだのは尾道への選択肢。これまで三原広域を固執してきたのはなんだったのだろうか。

 常識人なら誰れだって理解に苦しむ。しかも町長リコール派は、まず因島市との対等合併を進め、将来は尾道広域合併を念頭においていた。それを真向から否定していた柴田町長の決断もきな臭い。「特例債の恩恵を受けるため」というのも理屈に合わない。それなら因島市と瀬戸田町との対等合併をなぜ離脱するのだろうか。論理的な矛盾点をあげればきりがないが、裁定は住民にゆだねられる。

村上幹郎

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