自民王国広島参院選も民主逆転 柳田・亀井氏2議席分け合う 自民党因島市支部は面目保つ

掲載号 04年07月17日号

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 参院選の投開票は11日行なわれ広島選挙区の民主現職の柳田稔(49)と自民現職の亀井郁夫(70)が再選された。県内投票率は53.69%(前回57.78%)だった。

因島の棄権者 8千910人

 因島市の当日有権者は 2万3422人(男 1万0988)で投票者数 1万4512人(男6769)投票率61.96%(前回63.32%%)。

 開票結果、亀井郁夫6590(前回6629)柳田稔5892(同4113)岡本三夫無新(護憲) 947、藤本聡志共新 642(前回 600)だった。

 比例代表選挙の開票結果は

(1)民 主 党  4895(35.33%)
(2)自 民 党  4684(33.81%)
(3)公 明 党  2686(19.39%)
(4)社 民 党   679
(5)共 産 党   563
(6)女 性 党   196
(7)みどり会議   131
(8)維新政党・新風 20

無効票は 656で白紙が多かった。

公明の地域割り 学会組織堅牢

 名簿届出政党等の因島市の得票数で際立ったのは公明の谷合正明(NPO・埼玉)1636票。創価学会組織がフル回転した。

 自民党は33人の候補にばらつき、亀井派の関肇 480票(落)南野知恵子72(当、看護連盟)長谷川憲正 183(当、郵政)など散らばった。ちなみに竹中平蔵91票(当)カープの古場竹識92票(落)水落敏栄70票(当、遺族会)などの順。

 民主党は旧民社と旧自由党の佐藤公治の連合軍。小林正夫 252票(当、東電労組)高嶋良充 223票(当、自治労)藤末健二 221票(当、通産官僚)など26人に分け合った。

 社民は金子哲夫 117票福島みずほ78票で 5人が名を連ね、共産は25人が立ったが二大政党ブームにのみ込まれた。

自民亀井陣営で沿岸部ほころび

 前回の衆院選(第六選挙区)で民主党の後押しもあって向島の佐藤公治氏(自由党)が元自民政調会長の亀井静香氏に追いすがった。

 今回は、小沢一郎党首と民主党に入ったため公然と旗を揚げての選挙戦だった。

 柳田氏は元民社党から衆院2期という実績もあり沿岸部での地盤は堅い。この二人三脚が注目されていたが、予想通り福山市で 1万6850▽三原市4288▽尾道市1996▽向島町1134票柳田が上回った。

 一方、亀井陣営は郡部では圧倒的な強さを保ったがかつての民社王国だった因島市で 698▽府中市3465▽瀬戸田町 844と牙城を守ってはいるものの長引く不況風に自民党に対するほころびの声も聞かれた。

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