テーマはふるさと 市民劇団「荘園」代表 杉野 勇さん(62) 洋子さん(60)

掲載号 04年07月03日号

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 市民劇団「荘園」が市民の注目をひいたのは、昨年の村上水軍をテーマにした市制50周年記念公演「海幸山幸風ものがたり」。今年は、17日市民会館で碁聖本因坊秀策を劇化した「本因坊帰る」を公演する。

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 テーマは一貫して、ふるさとの自然と歴史。子どもと大人の交流を通じ、郷土への愛着と誇りを育む。劇団名も昔因島地方が荘園だった史実に因んでいる。

 結成は平成12年。大きな転機は、如水館高校演劇部顧問の森和子さんとの出会い。3年前、福山市で開催された高校演劇祭のことだった。高校生演劇のレベルの高さに目を見張ったという。

 劇団員は現在6人。昨年4月から村上清美音楽教室の子どもたちが公演活動に参加し、今年も重要な役どころを演じる。

 代表として、劇団をきりもりしているのは、重井在住の杉野勇さん(62)と、妻・洋子さん(60)。勇さんは鉄工団地勤務。洋子さんが、地元で経営する文具店を守る。劇団の運営も決して楽ではない。公演のたびに目の回る忙しさ。

 こうした時に励みになるのが、様々な協賛の広がりだという。今回の公演には広島市で活躍する、南一誠さんら3人のプロ歌手が、友情出演する。2男1女。子どものかげながらの応援が何よりも嬉しい。

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