中学校と町民合同運動会 三庄町で1700人参加 町活性化の祭典成功

掲載号 04年06月19日号

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 台風一過の快晴にめぐまれ三庄町の中学校・町民合同運動会が13日、同町中学校グラウンドで、数10年ぶりに行われた。中学生が104人、町民約1500人、三庄幼稚園園児人などが参加した。

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 午前8時には、ほぼ全員が勢揃いし、予定より15分も早く開会式が30分も早く競技が始まった。

 中学生種目は、学年別リレーなど10種目。同中学校伝統の応援合戦を全校生徒がくりひろげた。町民参加は、百足競争リレーなど5種目。幼稚園児全員のかけっこ、しまなみスポーツクラブのデカパンリレー。生徒と町民混合種目は、大縄とびなど4種目あった。

 終わりが近づいたころ水軍跳楽舞グループが飛び入り参加。中学生や町民がつぎつぎ列に加わり、トラックを一周した。

 閉会式では、中学3年生39人が、町民への感謝と決意の表明をリレー方式で一言ずつ述べた。町民は、それに大きな拍手と歓声で応えた。

中学校に感謝の声

 田川隆道三庄中校長は、「体験したことのない体育祭でやりがいがあった」と述べ、同町の豊田邦生区長会長は「大成功だった。来年はいっそう充実させたい」と興奮気味。

 中学生は、大勢の町民のまえで競技ができたことを喜んでいる。町民にも好評である。行事の2日後、地域の老人がさっそく学校を訪れ、「よかった。来年もぜひやろう」と語った。

 三庄町での中学校・町民合同運動会の実施は、市内中学校の体育祭のあり方に一石を投じた。生徒数減少と町民高齢化を共通にかかえる学校、区長会関係者も注目を寄せている。

 今回の行事に、小学生や高校生が参加するようになれば、小・中・高一貫教育の土台作りになると、指摘する識者もいる。

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