囲碁に青春かける 因島高校 囲碁部 岡野涼太さん(17)

掲載号 04年05月15日号

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 田熊町の少年棋士岡野涼太さんは、もう因島高校の3年生。囲碁部の大黒柱でアマ6段。プロになりたい気持ちがつのるが厳しい現実に進路を模索する日々。次のステップへとっかかりを掴みかけたと感じる。

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 こうした節目に、7月東京である、プロ・アマオープントーナメント戦「鳳凰(ほうおう)杯」全国大会出場を決めた。参加する代表棋士は64人で、賞金百万をかけて腕を競う。念願の大会だったそうですべて自力で調べて単身、四国地区予選大会に乗り込んだ。四国随一のアマ代表孫志剛さんについで2位。

 下校してからの日課は夜8時頃から1時間ばかり、碁盤にむかいながらテレビを楽しむ。
 その後、韓国プロ棋士の棋譜ならべ。インターネットで世界中のプロ棋士との対局。スカイパーフェクトTVの囲碁・将棋専門チャンネルに向かうころには、深夜1時。「ただやるだけではダメで、盤上の意味がわからないと強くなれない」と痛感するという。

 もとは、サッカー少年。囲碁をはじめたのは中学2年のとき。囲碁とは無縁な家庭環境だが、家族は、自分のやりたいことをと、励ましてくれた。楽天的で楽観主義と自己分析。「囲碁ばかりでなく自分のしたいことを悔いなくやる」が後輩へのメッセージ。

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