因島高校雨対策に朗報 生徒・保護者の願い叶い 通学バス玄関横づけ

掲載号 04年05月01日号

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 4月19日の月曜日は雨。午前8時20分ころ、通学の因島高校生を乗せたバスが正門から入り、玄関前で停車した。生徒が降りてきて教室に足早に向かった=写真=。その数およそ30人。この風景が見られるようになったのは今年の1月から。生徒や保護者の強い要望をうけて、因の島バス(村井敏宏社長)が便宜をはかり、実現した。

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 平成14年4月新因島高校校舎が完成したさいに、雨天の日のバス通学生の不便さが浮きぼりになった。通常、生徒のほとんどは自転車通学。雨の日はかなりの生徒がバスを使う。

 雨の日の増発便が到着するのは授業開始の直前。県道沿いの停留所から生徒は、雨が降るなか急ぎ足で息を切らして坂を登り、教室に駆け込むことの繰り返し。どうにかならないかと、学校への要望がたかまった。

 高校とバス会社の話し合いがもたれ、県道から正門にいたる道路整備工事にバス運行計画が組み込まれたその道路のバス運行も認可され、そして、今年の1月7日に実施の運びになった。生徒たちの評判は良く、「余裕をもって教室に行けるようになって、助かっている」という。

 病院への通院利用客に配慮したバス停も設置されている。平成12年11月から因島市医師会病院の玄関前にバスが停まるようになった同13年4月からは、因島総合病院前にバス停が新設。

 因の島バスの担当者は、利用者へのサービス向上のために「実現が可能なかぎり要望に答えたい」と語っている。

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