瀬戸の風物詩 白い絨毯 除虫菊畑 いまがみごろ

掲載号 04年05月01日号

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 因島の市の花である除虫菊が満開見ごろを迎えている。それにさきがけて4月26日、重井町馬神で(社)因島観光協会主催の撮影会があった。会場は村上富夫さん(91)方の裏山の畑。20アールに約14000株が栽培されている。畑一面に咲き誇る白い花のなかで、フラワーレディーの新里雪絵さんと楠本美佳さんが笑顔でポーズをとった=写真=。

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 因島での除虫菊栽培の最盛期は昭和15年ころ。しかし、化学原料や安価な外国産におされ、次第に衰退。現在は、3カ所で観光用に栽培されている。重井町馬神の村上富夫さん、同町フラワーセンター南側(重井町老人クラブ連合会)、大浜町フラワーライン休憩所付近(除虫菊を咲かそう会)である。

花まつり会 重井老人クラブ

 因島フラワーセンター南側の除虫菊畑で5月16日(日)午前10時から午後1時まで、重井町老人クラブ「康和会」(村上侑会長)主催の除虫菊花まつり会がある。この行事は、畑に咲く花を自分たちで摘み取り、持ち帰ってもらうイベントである。それを家で乾燥させタンスの防虫剤に使う人もいる。康和会は20年以上前から約20アールの畑に約1万本を栽培している。今年も3月に会員20人が苗の植え付けを行った。会長の村上侑さんは、「広島市のほうからバスで来る人もいる。楽しみにしている人がいるかぎり、がんばりたい」と語っている。

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