傍目八目

掲載号 04年04月24日号

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 今年のサクラは例年より約一週間早かった。月にむらくも花に嵐というたとえもあるが、平成の大合併も明暗を浮き彫りにしている。

 市町村合併特例法の期限切れとなるはずだった最終年度を迎えた4月。広島県下では府中、三次、呉の3市が新しい枠組みで合併をスタート。同時に市町村がその歴史に幕を閉じ、県内は10市町村となった。

 備後地方沿岸部は順調に進んでいた尾道グループが土壇場に来て「一年延期」という向島町長の叛乱で物議をかもし、足ぶみしていた三原市が大和町参加で5月中には合併準備OKという段階にこぎつけた。

 こうした背景の中で住民投票により再開した因島・瀬戸田の1市1町の法定合併協は、あら捜しと自己責任をタナ上げして町議会が唐突にボイコット。県から「住民投票の民意の重みが理解できないのなら住民に”信”を問うべき」と指導されるありさま。県が示した合併パターンの尾道、三原からはずれ、残された選択肢はこれが最後のはずだ。

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