第5回因島瀬戸田合併協 相変わらず前に進まぬ協議 傍聴席からため息

掲載号 04年03月20日号

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 因島市と瀬戸田町の合併協議会第5回会議が13日、因島市の三庄公民館で開かれた。亀田尾道市長の発言をめぐって会議が空転し、2月には合併協が開けず、ようやく3月開催にこぎつけた。

 冒頭、尾道市長発言についての尾道広域2市3町首長・議長の意思確認の結果報告があった。それは、瀬戸田町と因島市の「合併を考える会」の「尾道市・御調町・向島町の合併後は因島市と瀬戸田町が協議し年以内に尾道広域へ合併する基本合意があった」に対して、県の示した合併パターンの認識はあったが、基本合意はなかった、いうもの。つまり、認識はあったが、合意はなかったという説明である。

 また、この点について「合併協議会だより」で報告し、合併協では審議しないとして次の議題に移った。

 各小委員会などからの報告、合併協予算などについて承認した後、協議に入った。この日のテーマは合併後の、財産、公共的団体等慣行、電算システムの取扱い。

 しかし、ことごとく瀬戸田側の委員から異議が続出し、因島側は我慢の連続というところ。結局すべて継続審議になった。慣行の取扱いについての協議が、囲碁の市技の継続に関して、「議員のなかに反対の意見がある」という瀬戸田側の意見で継続審議になるにおよんで因島側はカリカリ。

 こうした協議の遅滞の背景には、新市名、新庁舎、新市建設計画の小委員会の協議のいきづまりがあることは、明白である。

 瀬戸田側の論法は「時間がないと言うが、十分な議論が必要」というもの。しかし、そのための努力が瀬戸田側から、いっこうに伺えないのはどうしたことだろうか。傍聴者が「こんな低水準だとは思わなかった」とため息をもらすのも無理からぬ話である。

青木忠

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