日立造船中期計画見直し 因島の新会社は船舶建造

掲載号 02年11月09日号

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 日立造船(重藤毅直社長)は本年度から始まった経営再建五ヵ年計画を見直し2004年末までグループ社員約300人をリストラして約8000人態勢にする。

 因島、向島地区では中期経営計画の見直しに伴い公共事業の減少で生産量が落ちている向島工場の橋りょう、水門関連などの生産を大阪・堺工場へ集約を速める。船舶や排気口、煙突の骨組みなど鉄鋼構造物に特化し生産の効率化を図る。

 因島工場は、中小型の新造船に加え、クレーン、ケーソンなど大型鉄鋼構造物の生産を続ける。

 今年5月、関連会社で船舶修繕・船体ブロック建造のニチゾウ因島製作所と小型船建造の向島マリンの2社を統合、新会社「ニチゾーアイエムシー」は因島工場内で小型船の建造をする。このため向島工場のクレーンなどの設備は来年3月末までに因島工場に移設する。
関連会社を含めた向島200人と因島500人の従業員体勢についての今後の方針は決まっていない。

青木忠

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