因島高校の現在を語る「“夢”実現」に努力する生徒を育てる母校

因島高校 教諭 岡野 喜博(S46年卒)

 因島高校・因島北高校の卒業生の皆さん、こんにちは。また、総合学科を卒業した新「因島高校」の卒業生の皆さん、お元気でしょうか。統合して6年が経ち、重井町長浜の地にある新校舎から4回にわたり総合学科卒業生が巣立っていきました。この間、同窓生の皆様には、遠近・親疎を問わず、さまざまなご支援を「因島高校」のためにいただきました。ありがとうございます。

 統合した平成11(1999)年には、全校23クラス(約800人)が在籍していた学校も、現在では11クラス 350人程度が在籍する学校となりました。しかし、在籍する生徒は、自分の「“夢”実現」にむけて、日々、努力を積み重ねています。

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オープンスクール(学校説明会)の様子

復活をとげつつあるクラブ活動

 本校は、統合前、様々なクラブが地区・県大会で活躍してきました。ことに、女子バレー部は、昭和30年代後半から50年代にかけて、地区大会のみならず、県大会でも活躍したクラブです。統合後の数年間は、部員が集まらず「廃部」がささやかれていたクラブです。しかし、今春、8名という少数部員で、平成16年度春の高校バレー尾三地区大会(県予選会)で準優勝を果たしました。今後の活躍が楽しみです。

 何度も全国大会へ出場した伝統の女子ソフトテニス(軟式庭球)部は、小・中学校での経験者が地元に残り、尾三地区大会(個人選)では上位を本校の選手が占めるようになりました。本年度も、多数の選手が県大会(個人選)へ出場し、活躍しました。地域のソフトテニス指導者の方々の指導のたまものとお礼を申し上げます。

 尾三地区上位を争うまでに成長したサッカー部は、本年度も、尾三地区大会で準優勝し、県高校総体へ出場しました。この県大会では、準決勝に進出し、過去最高のベスト8に勝ち残りました。保護者の方のみならず、地域のサッカー指導者の方々のご尽力のたまものと感謝いたします。

 本年度も、体操部の田頭剛君が世界を視野に活躍しています。高校2年の昨年、全国高校総体8位、国体は床運動で優勝、3月末の全国高等学校選抜大会では、跳馬で優勝、個人総合も5位という成績をあげました。

 今夏の全国高校総体の予選を兼ねた県高校総体では個人総合連覇、種目別でも跳馬を除く5種目を制覇し、千葉県でおこなわれる全国高校総体への出場権を獲得しました。また、中国高校選手権大会でも、有力選手を押しのけ個人総合優勝を果たしました。

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鉄棒演技中の田頭君

「夏と小早レース」を待つ生徒たち

 今夏も、故郷-因島-では、島祭り(跳楽舞)に始まる水軍祭りがあります。海祭りを飾る「小早」レースに参加を始めて、3年が経ちました。過去三回は、初めて「櫂」を手にする生徒たちでした。小学校・中学校で「小早」レースに参加した生徒が入学するようになりました。「小早に出るんだ」と、生徒が「夏と小早レース」を楽しみに待つ昨今です。今夏も、参加する予定です。参加される諸先輩方、どうかご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。

 8月末、「しまなみビーチ」(旧津部田フェリーの大浜乗り場)へぜひお越しください。青春を燃焼する後輩たちとともに、故郷を体感してくださればと思います。

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一番奥が、因島高校チーム

掲載日 : 2005年07月15日 E

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