ふるさと便り

市制施行50周年 多彩な行事で賑わう

 因島市は、昭和28年5月1日、因島と生口島の東生口地区が合併して、県下6番目の年として誕生、平成15年には、50周年を迎え、多彩な祝賀行事が行われました。

【NHKのど自慢】

 9月11日、「NHKのど自慢」が因島市民会館で開催され、全国に放映されました。1000人を超える応募者の中から選ばれ出場した母校後輩の元気な高校生ペア(村上俊太・岡野裕次郎君)が見事チャンピオンに輝きました。


開場を待つ市民

【イラスト展】

 11月1日~9日、因島市三庄町出身のイラストレーターBOOSUKA(本名兼田亮一)さんによる「あなたの中の因島」イラスト展が開催され、親しみやすい、温い作品が好評でした。昨年、市民から公募した写真から思い出(エピソード)をもとに、50枚のイラストが作られ展示されました。この製作過程がNHK広島で放送され、好評のため後日全国放送されました。

【記念式典で名誉市民に3氏】

 11月7日、市制施行記念式典が行われ、席上名誉市民として選ばれた、次の3氏が顕彰されました。

●宮地 茂さん(土生町出身、1914年生れ)

 文部省初等、中等教育局長など歴任。退官後、福山大学を創立、総長、学長などを務めました。大浜町に福山大学の施設を誘敦。

●久保田権四郎さん(大浜町出身、1870~1959年)

 久保田鉄工初代社長、永年地元に多大の寄付を行った。

●本因坊秀策(外浦出身、1829~1862年)

 棋力、人格共にすぐれ、現在の「碁聖」と崇められている。将軍御前試合「お城碁」で13年間負け知らず、19連勝の記録を持っ。囲碁を市技とする因島のシンボル的存在。

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「秀策囲碁まつり」のヒトコマ

【その他行事】

 11月7日、のど自慢、うで自慢、踊り自慢の市民が多数参加して「市民芸能祭」が開催されました。

 11月10日~30日には、「因島八十八ヶ所スタンプラリー」が、11月29日には、50メートルのジャンボ巻寿司作りが行われました。

因島フラワーセンター廃園か

 因島市の中心的な観光施設として、長らく市民に親しまれてきた因島フラワーセンターが、廃止される可能性がでてきました。行財政改革に取り組む広島県は、先ごろ不採算が続く因島フラワーセンターを市に移管することを申し出、市が受入れない場合には、廃止する方針を、市に伝えました。1990年、造船不況に悩む地元活性等として設置されましたが、県としては、すでに当初の目的は達成、その後入園者の減少で施設維持が困難というのが理由。昨年度も、6000万円の赤字を県市が2:1割合で負担しています。厳しい財政状況にある因島市が単独運営することは難しく、このままでは、廃園の恐れがあると市民は心配しています。

瀬戸田町との合併協議会が難航

 昨年10月20日、住民投票の結果を受けて、因島市と瀬戸田町の合併協議会がスタートしました。当初は順調に行くかに見られた合併協議は、この3月からは全くストップ、6月には瀬戸田町が協議会からの離脱を表明しました。最大の理由は、住民投票結果とは別に、瀬戸田町長や議会が三原市との合併を望んでいるところにあるようです。いずれにせよ、両市町が今後単独で運営していくことは、財政的に無理であり、早急な解決が求められています。

瀬戸田町柱谷林野火災

 平成16年2月14日18時頃発生した瀬戸田町柱谷林野火災は、おりからの強風にあおられ、瞬く間に原・洲江側に延焼。一晩に390ヘクタールを焼く悪夢の林野火災となりました。ちなみに、平成6年に15日間燃え続けた奥山林野火災は、57ヘクタールで390ヘクタールという数字は、県内3番目の規模でした。因島市・瀬戸田町有史始まって以来の大災害に対し、因島市・瀬戸田町消防組合、地元消防団はもとより、自衛隊のヘリコプター、広島、鳥取、愛媛、岡山の防災ヘリコプター等の応援により、2月23日10時に鎮火しました。

因島最大の大火 23棟全半焼

 5月2日(日)午前0時50分ごろ、土生町新生区集合住宅から出火、おりしも乾燥注意報が出ていたため、火の回りが早く、道幅も 2.5メートルと狭く、消火作業を妨げたため、23棟延べ、4600平方メートルが全半焼、被災者42世帯、83人が焼け出され1人が死亡するという大火となりました。因島市は早速対策本部を立ち上げ被災者の救援活動に当たり、現在も有志者から義援金が寄せられています。


鎮火直後の写真

羅災者激励UFOチャリティーコンサートを開催

 今回の雁災者は高齢者の方が多く将来への不安が大きいようですが、雁災者の方々で、「篠災者の会(代表金棒末光さん)」を設立し、土地の利用を含め、再出発に向けて取り組んでいます。このような中、NPO法人遊喜の会(因島市内で社会福祉のボランティア活動を行っている団体 代表 村田理恵=昭45卒)と、UFO(NHKみんなのうたを通じて、「因島想春譜」のメロディーを日本全国に広めたフォークグループ)では、篠災者のみなさんの一日も早い生活再建を願い、チャリティコンサートを開催することにしています。コンサートの収益金は、羅災者のみなさんの現廃材の撤去、土地の境界確認整理などの費用に充当されることになっています。

日時 8月12日(木)18:30~20:00(開場18:00)
場所 因島市民会館大ホール
協力入場券 500円

東京で因島観光物崖展

 2月20日~22日までの3日間、東京JR新宿駅南口、新宿サザンテラス内「広島ゆめてらす」で因島観光物産展を開きました。柑橘など因島の特産品の特売のほかイラストレーターBOOUSUKAさんのイラスト展も開かれ、期間中6500人が訪れ賑わいました。

8月28・29日に水軍まつり

 因島の夏のイベント「水軍まつり」が、本年8月28・29日の両目実施されます。28日(土)は水軍武者行列と跳楽舞。花火の(火まつり)・29日(日)は水軍伝令船「小早レース」(海まつり)が行われ、多くの人出が予想されます。

掲載日 : 2004年07月15日 E

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