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掲載号 06年06月10日号
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朝7時ごろの尾道行き因島重井町のバス停で大勢の高校生が乗り込んでくる。生徒たちは「尾道の高校が大学進学率が高いから」「新しい友達もできる」と島外願望を口走る。
因島の5中学校を卒業した生徒のうち島内唯一の県立因島高校に進む割合を学校関係者は「島内進学率」と呼ぶ。1983年の因島大橋開通をきっかけにこの数値は低下、2004年には5割を切った。さらに2005年は47.32%まで落ち込んだ。
中卒生徒の半数以上が尾道や弓削高専または私学の有名高へと島外流出。地元因島高校は対策に苦慮してきた。特別進学クラスを新設、旧因島市から補助金を受け海外語学研修を始め中学生の保護者からアンケートを求め改善点を探ってきた。
昔は進学率もよく、こんなことはなかった―とOBは悔しがる。誰がダメにしたのか恨み節を言っても詮無い事。目の前に少子化対策に関連して尾道市教委がパイオニアモデルとして全力を尽すという幼小中一貫校「因南学園=仮称」の新たな取組が迫っている。
(村上幹郎)
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