生の音楽はステージと客席の間に「会話」が生まれる

掲載号 06年05月27日号

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 生(なま)の音楽はステージと客席の間に「会話」が生まれる。それを感じるのは言葉ではなく肌であり心である。5月20日の昼下がり、潮の香りとミカンの花咲く瀬戸田町のベル・カントホールで開かれた博愛幼稚園創立100周年記念「新垣勉(あらがきつとむ)コンサート」に招待された。

 新垣さんといえば沖縄キャンプの米兵と日本人の母との間に生まれ全盲で天涯孤独の幼少年時代を過し、ラジオから流れてきた賛美歌に導かれた彼にキリスト教会の門を開いた牧師が立ち直るきっかけをつくったという。

 2001年発売の「さとうきび畑」の大ヒットで一躍有名になった彼はクラシックの声楽家。チャンスがあれば本格的なベル・カントホールで歌いたいと願っていた。角野裕三園長の出演依頼に即座にOK。この日は念願かない、バッハからイタリア歌曲、二部では真っ赤な衣装で子供のための童謡「まりと殿様」など幅広いジャンルで聴衆も本人も満悦。天を怨みず人をとがめず―を教えられた。(村上幹郎)

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